Shintaro Imai | Nagare-to-Yodomi

musical documentation

title: Nagare-to-Yodomi
sub-title: for nijugo-gen-so and electronics
タイトル:流れとよどみ
サブタイトル:二十五絃箏とエレクトロニクスのための

year of composition: 2012
realized at: Sonology Department, Kunitachi College of Music
duration: ca. 14 min.
instrumentation: nijugo-gen-so (25-string koto), electroacoustics
作曲年:2012
制作スタジオ:国立音楽大学コンピュータ音楽研究室
時間:約14分
編成:二十五絃箏,電子音響

premiere:
Concert of new works for nijugo-gen-so
Sumida Triphony Small Hall, Tokyo, Japan
November 24, 2012
Maya Kimura, nijugo-gen-so
初演:
二十五絃箏新曲作品演奏会
すみだトリフォニーホール小ホール
2012年11月24日
木村麻耶,二十五絃箏

program note:
プログラムノート:
二十五絃箏独奏と固定されたエレクトロニクス音響のために作曲した。
独奏楽器とエレクトロニクスによる作品は概して、しばしば協奏曲にも喩えられるように、独奏楽器を中心に据えその音楽的身振りをエレクトロニクスにより拡張あるいは対位させるという方針がとられる。翻って本作品では、エレクトロニクス・パートを先んじて制作し、そのひとまず完結した音響空間の勘所に彩色を施してゆくが如く、二十五絃箏パートの記譜を行った。
エレクトロニクス・パートは、二十五絃箏独奏のための拙作「動きの形象IV」における1分少々の或る部分の録音を、その連続性は保持したまま、コンピュータにより徹底的に拡大し変形を加えたものである。 演奏において二十五絃箏はエレクトロニクスとの時間軸上での正確な同期は要求されず、したがって音の構築性よりむしろ、音の「あわい」にそのたび立ち上がる響きこそがこの作品の本質といえる。
タイトルは哲学者大森荘蔵の著書に由来する。


録音:
動きの形象 – 今井慎太郎作品集


video:
映像: